プレスクール
ヨシは、1歳11ヶ月から約3年間をハワイ大学マノア校チルドレンズ・センターで過ごした。このプレスクールは、ハワイ大学マノア・キャンパスの一角、ユニバーシティ・アヴェニュ-とドール・ストリートの交差点をちょっと下った所にある。2歳から5歳まで、全部で90名ほどの生徒たちの父兄のほとんどは、学生や職員などのハワイ大学関係者。保育時間は、3歳児から5歳児までは午前8時から午後5時。2歳児は午前9時から4時までになる。費用は昼食、スナック、飲み物などを含めて1学期(約4ヶ月)1800ドルちょっと。これは収入やファミリーサイズによって違うらしいが、ホノルル市内の他のプレスクールに比べるとちょっと安めと言える。
こちらのプレスクールには「大学併設」ならではの、数々の特長がある。まず1つは先生達の学歴の高さだ。2歳児のクラスでヨシの担任だったジョージアは、博士号保持者。2001年には、Early
Childhood Education(早期教育)の、ハワイでの第一人者として州の表彰を受けた。そして、ヨシが2年間お世話になった中国人の先生ジュリーは大学院卒である。そんな高学歴者がどうして「プレスクール」の先生なのか疑問に思うところだが、答えは1つ。みんなかわいい子供たちを心から愛しているのだ。もう1つは、子供達の民族的なバックグランドの多様性。もともとハワイといえばアジア系、白人、国人、ミックスといったさまざまな人々が集まる社会である。このプレスクールも例外ではなく、はっぱ日本人、ローカルハワイアン、韓国人、中国人それにインド人、フランス人…とにかくさまざまな文化と言語が飛び交い、子供達はごく自然に世界の文化や言葉に触れることができるのだ。
そして、まだある。アカデミックな環境のせいか、子供たちへの「期待度」が非常に高い…英語で言えば「high expectation」という感じ。おかげさまで言葉の発達に時間がかかったヨシは「スクリーニング」を受けろだの、カウンセリングを受けろだの、ずいぶん心配されたものである。すっかり落ち着いてお兄ちゃんになったヨシを連れて、いつかまたここへ帰ったら、ええっ、あのヨシなの?とみんなびっくりするに違いない。
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